私が美しいと思うこと。
西崎鼓美 #06

日本舞踊家

西崎鼓美

学び継がれてきた
“舞”の所作に
育まれるのは、
美しさとしなやかさ。

手の動きに首の角度、目線、
姿勢に足の運び方。日本舞踊の
優雅でなめらかな立ち振る舞いは、
しとやかな美しさはもとより、
体のしなやかさを鍛えてくれる。

指先まで意識の行き届いた手や、背筋の伸びた真っすぐな姿勢など。きれいな動きが踊りになっている日本舞踊では、正座をしてごあいさつしたり、着物をすてきに着こなしてさっそうと動くことができたりと、日常生活にも役立つ、美しい立ち振る舞いを自然に身に付けていくことができます。そしてちょっと意外に思われるかもしれませんが、踊りの中ではかなり体を動かしていて、中腰になる姿勢も多く、足腰がしっかり鍛えられていくんですよ。それによって体の重心も安定するようになる、実は和のエクササイズでもあるんです。高齢の方もたくさんお稽古に来ていますが、皆さん健康でいきいきとしていらっしゃいます。やはり体を動かす、動かし続けることは健康のためにとても大切なことです。だから、皆さんと踊りながら一緒に元気でいたいなと思っています。また、いろいろな〝役〟を演じることができることも日本舞踊の大きな魅力です。古典でも現代でも、男役や女役、そのどちらでもない抽象的な役までも。役を演じることでいろいろな気持ちを感じる体験が楽しみになります。とくに古典舞踊では歌、その中にある昔の言葉の味わい深い美しさに惹かれます。日本人がずっと受け継いで来たこの美しい文化を、若い方をはじめ、よりたくさんの方々に興味を持って楽しんでいただきたいと思います。

EZO裏バナシ

  • お稽古場のある地域の夏祭りでは、子どもたちを集め、絵本の読み聞かせと、沖縄の三線で奏でる音楽に合わせて舞うという「絵本舞踊」というユニークなイベントも行っているそう。夏だけにちょっと怖い話を選び、子どもたちは大盛り上がり!とのこと。

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