私が美しいと思うこと。
湯谷拓朗 #011

小樽運河クリーンプロジェクト発起人

湯谷拓朗

“美しい景観”を目指し、
地元住民と
ひたむきに取り組む熱い心。

観光客が集う小樽運河には、流れ着く川からのゴミが溜まっていた。
4年前、その清掃を行う「小樽運河クリーンプロジェクト」が
湯谷さんを発起人として始まった。

使われなくなりゴミ溜めとなった小樽運河を残すか埋め立てるかという論争の結果、折衷案として残ったのが今の運河の姿。市民はそのいきさつを日常の話題とすることから距離を置くようになっていきましたが、その間にも運河にはゴミが流れ着いていました。そこへ市外に住むよそ者の僕が飛び込んだ。今思えばこれはただのゴミ拾いではなく、そうした過去と向き合う活動だったんですね。僕はゴミという“醜”と対峙するこの活動を通して本当の“美”を見ることができたと思っているんです。最初は一人で始めた活動ですが、僕の取り組みを見た市民の方々が自発的に参加してくれるようになり、30人も集まってくれたこともありました。一緒にゴミ拾いをしてくれる方もいれば毎週差し入れをしてくれる方もいて、それぞれ自分にできることを考えて多くの方が協力してくれたことに感動しましたし、「俺たちがやらなくてどうする」と立ち上がってくれた小樽の方々の熱い心こそ、僕が最も美しいと感じた部分です。現在僕は引退し、意志を受け継いだ新たな「小樽運河クリーンプロジェクト」が活動しています。ですが、場所と時間が違っても「クリーンプロジェクト」はできると思っているので、これからも自主的に活動していきたいですし、みんなもさらに自由に活動していってくれたらうれしいですね。

=PROFILE=
自らのことを「プロジェクトの代表ではなくきっかけ」と言い、学生時代を過ごした小樽の地域の方々に恩返しをしたいと「小樽運河クリーンプロジェクト」を一人で始めた。札幌市在住、会社員。

EZO裏バナシ

  • 湯谷さんの「いつか小樽運河を美しくしたい」という夢を大きく前進させたのは、経営者塾でその夢を語ったことだった。「いつかではなく今やろう」と賛同者が集まったことで実現した活動には、結果として小樽市から「都市景観賞」も贈られた。

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