私が美しいと思うこと。
中村晃 #09

フラワーアーティスト

中村晃

“花”はそれだけで究極の美。
その一瞬をより美しく
引き出すのが私の仕事。

1輪の販売からギフトや冠婚葬祭、
さらにはイベントや
ディスプレイの装飾まで。
幅広く花を扱い、手掛けてきた
美しい作品には多くのファンがいる。

この業界に入った20歳の時に、当時の店長から「中村くんの作品って繊細だよね」と言われたんです。それは褒め言葉だったんだけれど、自分としては「繊細=か弱い」と思うところがあって。そこから力強い作品を目指すようになり、この店をオープンしてからは植物の力強さを意識した、いい器にシンプルに花を飾るスタイリッシュアメリカンな作品を手掛けています。僕らが扱う花は、それ自体が美しい存在であり、カラフルな花を咲かせて虫を誘って受粉するのって「見てほしい」という最大限の表現だと思うんです。いわば花は自然が創り出した究極の美。それを切り取って手を加えるフローリストは、その美をいかに自然に見せ、それぞれの花が持っている“らしさ”を引き出せるかというのを根底にデザインを考えます。ニーズによってはアートフラワーや樹木などの「枯れもの」を使うこともありますが、やっぱり生花が一番好きで、そこにはやがては枯れるからこその価値もあるように思います。一生のうちの一瞬だけ美しく咲く生花でつくるブライダルブーケや花束などのギフトは、植物にとっては一番美しい時間をその人のために捧げていることでもあります。そこには美しさを超えた意味も何かあるような気がするんですよね。

=PROFILE=
1988年より花業界に入り、1995年「花フェスタ フラワーデザインコンテスト北海道知事賞」受賞。その後東京・丸美花園で修行を積み、海外一流ブランド、首相官邸の装飾などを手掛ける。2007年に札幌市内でフラワーショップ「HUG FLOWER’S」をオープンさせる。

EZO裏バナシ

  • 「今も初めて出合う花にはワクワクする」という中村さん。「近年はバイオ技術の発達で次々と新品種が生まれています。特にバラは朱色からボルドーのように深い赤まで同じ赤でも何十品種とある。咲き方でも品種が異なるし、本当に奥深くて面白い花です」。

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