私が美しいと思うこと。
濱口絹道 #03

アイスビルダー

濱口絹道

魅せられた“氷”の世界で、
より独創性のある表現に
挑戦し続けたい。

雪と氷で造られた、何とも神秘的で不思議な世界。
北国・北海道だからこそ体験できる、
この美しい世界を創り出しているのが
“アイスビルダー”という存在だ。

学生時代にたまたまテレビで見たスウェーデンのアイスホテルが気になり、ボランティアとして現地入りしたのが始まりです。和歌山県の海が目の前という環境で育ったので、いきなりマイナス30℃近くになる真っ白な世界は驚きでした。ボランティアから研修生になった時、先輩に代わり一つのモニュメントを担当する機会に恵まれました。まだ言葉もよくわからない自分が、たった独りで作品を造り上げることができた。その時の達成感は今も忘れることができない、アイスビルダーとしての原動力になっています。寒く厳しい環境の中ですが、ピンと張りつめたような感覚を感じる時もあれば、ふっと緩んでいるような時もあり、何もかもを覆い尽くした白一色の世界では、まるで生物が呼吸をしているように刻々と変化が起こっています。氷は光を通し、光を捕まえることもできる。雪は光と音を吸い込んでしまい、沈黙を呼び込むことができる。そんな氷と雪の不思議な魅力を、これからもいろいろなかたちにして表現していきたいです。僕らの社名にした糸冬というのは、“終”という文字を意味しています。春には解けて無になってしまうからこそ、力を尽くしてより思い出に残るものにしたい。けれどまた、冬が巡ってきて新しい挑戦ができる。その自然のサイクルとともに進化し続けたいと思っています。

EZO裏バナシ

  • 冬季は、11月中旬から2月いっぱいくらいまで1日も休みがないそう。夏は夏で、スキー場や市民公園、結婚式場など、屋外空間の活用についてプランニングやデザインを依頼され、倶知安町から札幌市をはじめ、道内各所に出向いているという濱口さん。

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