EZOの泡の酒。
NORTH ISLAND BEER #03

全国区の人気は、自分たちがおいしいと思うビール造りから。

NORTH ISLAND BEER

“麦の里えべつ”で、江別産の小麦を使ったビールも醸造し、
首都圏を中心としたビアバーでその味を
楽しめるほどの人気を誇る「ノースアイランドビール」。
坂口典正社長と多賀谷壮工場長のクラフトビールへ懸ける
想いと味わいの魅力、そしてこれからを探る。

 2003年に札幌市東区でビール醸造を始め、2009年に江別市へ移転。カナダで修行をした2人のブルーマスターが造る、6種類ものレギュラービールは生産の7割が首都圏など道外の飲食店へと出荷されているという。「江別産の小麦、ハルユタカを使ったドイツスタイルのヴァイツェンを含め、やはりお客さま目線で考えるといろいろな種類を楽しめる方が魅力的ですよね。新しいものが好き、限定好きというニーズにも応え、季節や歳時毎に限定商品も造っています」と坂口社長。札幌・二条市場界隈、創成川イーストと呼ばれる個性的な飲食店街にビアバーも出店しており、月に1回イベントも開催しているという。「関東のクラフトビールの盛り上がりのスピードとは若干タイムラグがありますが、常連さんを中心にコミュニティもでき、札幌での認知度も高くなってきています。大阪でも福岡でもクラフトビールの人気が広がっていますし、この動きは定着すると思いますね。クラフトビールの世界は、とても奥深くて本当にいろいろな種類があります。だから自分の好きなビールが必ず見つかる。それを知ると“とりあえずビール”とは言えなくなりますから。一時のブームから10年以上経って、今は品質の高いよいビールだけが全国で生産されるようになりました。その味わい、メーカーやブランドの努力がお客さまの口コミで広がって、今回はブームで終わることなく日本の食文化の中に溶け込み始めているんです」。
 工場長として日々おいしいビール造りに向き合う多賀谷さんも「東京を中心にもう数年前からブームが起きていますが、さらに味わいの世界が広がり細分化してきていると感じています」という。6種類のレギュラービールがあるのは国内ブランドの中でも充実している方だが、工房からのスタートで少量ずつ多様な種類のビール造りを行ってきた経験が生き、レシピのストックはまだまだたくさんあると話す。「カナダで修行したのも北米スタイルのビールをおいしいと思ったからではあるんですが、基本的に自分たちがおいしいと思うものを造りたいし、造っていきたいですね。こうした考え方は今の日本のクラフトビール造りにもつながっていて、いろんな“人”が造るから、結果いろいろな味わいを楽しめるようになってきていると思います。ビール造りは、麦芽とホップと水と原料は至ってシンプル。でも製法や管理の仕方、温度調整、味わいのアクセントになる副原料をどう組み合わせるかなど、造る“人”の“センス”でいかようにも味が多様になっていくんです。だから同業者の中では、どう造ったかという情報交換も盛んに行われているんです。共に業界全体を盛り上げたいという思いは一緒ですし、たとえ同じように造っても、まったく同じ味を造ることはできないことを知っているから」と多賀谷工場長。まだまだ広がっていくであろうノースアイランドビールの味わいの世界が、ますます楽しみだ。

EZO裏バナシ

  • ボトルのラベルには、“ビールはアート”というメッセージが書かれている。カナダで修行中に恩師から伝えられたビールの奥深さ、多様さを表現した言葉。ブランドロゴは、ビールを象徴する麦の穂、そして北海道を表す雪の結晶とアイヌ文様がデザインモチーフになっている。

  • 小型醸造設備に加え、1000ℓ以上の醸造ができる設備を導入し、日々クラフトビールが造られている。レギュラービールの中で多賀谷工場長のおすすめは「ブラウンエール」。独特のコクを楽しめ、苦みも程よく、味わいのバランスに優れ、飲み飽きないとのこと。

  • レギュラービールは、ピルスナー、ブラウンエール、スタウト、ヴァイツェンが各330ml 540円、コリアンダーブラック330ml 604円。江別産ハルユタカで造った江別小麦ビール330ml 540円。

  • 少量のビールを醸造するタンクは、スタッフが中に入って清掃するそう。隅々まで人の手と目できれいにして、また次のビールが仕込まれる。初めて中に入る時は、少し怖い気がするかも?!

  • 小麦を使って造る白ビールとコリアンダーの組み合わせはドイツのビールなどでよくある組み合わせだそう。しかし黒ビールと合わせるのは珍しく、そんなところがクラフトビール造りの醍醐味。

  • 6種類のレギュラービールの中で、交流のあるモルトヘッズの坂巻さん、月と太陽ブルーイング森谷さん、二人が揃って押したのは独創性が群を抜いているという「コリアンダーブラック」。

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