牛舎に現れるねずみを捕ることが僕たち猫の仕事。だけど、牧場の人と遊んで癒してあげるのが、一番大事な仕事かもしれない。
広い牧場の敷地内に、20〜30匹ほどの猫が生活しています。自分の仕事の持ち場の近くにいる子に各々が名前をつけ、可愛がっているそう。
これだけたくさんの猫がいれば、子猫が生まれることもしばしば。「差し上げていますので、気になる子がいたらぜひ声をかけて」。
搾った牛乳を猫にあげたり、一緒に遊ぶ時間は仕事中の癒しのひととき。「牧場で一緒に生活する仲間で、ほっとする存在」として猫を大切にしています。
「猫は可愛がると返してくれるけど、気まぐれで一定の距離感がある。そのワガママさがたまらないんだよなあ」と目を細める、牧場主の村上さん。相当の猫好きです。
この黒猫の子猫は撮影の日が牛と初対面!今はまだ人の服にしがみついて怯えていますが、牧場の人に大切に育てられ、ねずみから牛を守る立派な牛舎猫へと成長していくのです。