ENJOY  EZO Trip.私の故郷、旅しませんか。
yukkyさん #02

イラストレーター

yukkyさん

おいしい!楽しい!うれしい!里帰りツアー

大好きな「羊蹄山」が教えてくれたこと

 高校卒業までの多感な時期を、yukkyさんは倶知安町で過ごした。町のどこにいても、大きな羊蹄山がこちらを見守ってくれているように感じるこの場所で、クマを狩るマタギもしていたという父親とともに“山が庭”という子ども時代を送ったという。羊蹄山を望む地に住む人たちは、誰もが自分の居場所から見る羊蹄山が一番良い眺めだと言うと聞いたことがあるが、yukkyさんもまた然り。他の町村の人に怒られちゃうかなと言いつつ、倶知安町から見る羊蹄山は雄々しく美しく逞しいと褒め称える。そんな羊蹄山を望む、ベストスポットへと案内してもらうと、そこはスキー場の頂上。途中、子どもたちを抱きかかえ、飛び回る大群のバッタをものともせず、早足で進む彼女はやはり山の人。汗をかきかき登った場所から見る羊蹄山は、心がさあっと晴れ渡るようなすがすがしさだった。
 ユニークで個性的なキャラクターを次々と生み出している印象があるyukkyさん。しかし、ウェブサイトにずらりと並ぶ今まで手がけてきた作品を見ると、その作風は実に幅広いことに驚かされる。そしてどのイラストレーションにも共通しているのが、色彩のきれいさだ。「北海道の中でもこの辺りは特に四季がはっきりしているように思います。だから例えば一本の木を見ていても、今の濃い緑から真っ赤に紅葉して枯れていく様、冬になって樹氷がきらめくまで、一年を通してすべて違う顔を見ることができるんです」と話す。やはり羊蹄山を中心としたこの地の自然に大きな影響を受けて、yukkyさんの色彩感覚は磨かれてきたのだ。
 「とにかく水がいいんです」と、今回の旅でyukkyさんは何度も繰り返した。温泉帰りに食べるジェラートも、実家では定番のパンも、水がいいからいっそうおいしいのだと言う。高校卒業後、本格的に絵やデザインを学ぶために札幌へ来た初日、ああ水が違うと大きな衝撃を受けたとも話す。ご存知の通り、この周辺は名水の郷。ジェラートやパンづくり、ランチビュッフェの野菜にも、すべて水の恵みがその味に現れていた。その極めつけが、五色温泉だ。ニセコエリアは温泉が数多く湧き出ているが、yukkyさんはここがお気に入り。高温で湧出する源泉100%を加水せず、ゆっくり冷ましているので子どもたちには少し熱め。よって「ここに来る時は子どもたちはお留守番。ゆっくり自分の時間を満喫します」と、秘湯として知られる温泉へ、美肌効果とリラックスのために訪れ大人の時間を楽しむ。ここへ来るまでのイワオヌプリとニセコアンヌプリの山間を走る倶知安町からのルートは、ドライブに最高のコース。夏の緑、そして紅葉の時期は特に素晴らしいそう。雪解けから半年間しか開通しないこのルートが、yukkyさんは大好きだと言う。
 仕事の状況にもよるが、最近では月イチ少なくても3ヶ月に1回は倶知安町へ帰るというyukkyさん。ゆくゆくは、いつも帰りたくなる故郷に拠点を移して仕事をしたいのだと話す。故郷から離れて、より募る故郷への想い。生まれた時からずっと増え続けている、故郷の想い出はこれからも増えていく。羊蹄山がとびきり美しく見える場所に、yukkyさんのアトリエが構えられるのが今から楽しみだ。

EZO裏バナシ

  • 大好きな羊蹄山に象徴される、地元の大自然とのふれあいが、yukkyさんの感性を育んできた。

  • 同じ経験を子どもたちにもさせていきたいと、倶知安で過ごす時間を大切にしているという。

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